講師:田代歯科医院 (浜松市)
田代 浩史 先生 (東京医科歯科大学卒)
12月23日に田代浩史先生による講義が行われました。
田代先生には2014年から講義をお願いし、今回で5回目の講義となりました。
まず午前に講義していただき、接着の基本から、形成の注意点まで教えて頂きました。
例えば、同じ感染象牙質の除去でも、生活歯と失活歯では使用するう蝕探知液が変わってきます。他にも、髄角を残しての形成の仕方、隔壁の設置方法、クリアマトリックス使用して未重合層の防ぎ方、積層充填での色調の使い分けなどを教えていただきました。
午後からは、実習で2級窩洞とダイレクトベニア修復を行いました。
フローやペーストの使い分け、照射器の当て方など、今まで意識したことのないことにも注意して充填しました。充填時に、様々な器具を使用することは、慣れるまでは面倒に感じると思います。しかし、その一手間を惜しまずにやることで、研磨が楽になり、結果、機能性、審美性に優れた充填ができるのだと思いました。
この勉強会で学んだことをこれから臨床の現場に活かしたいと思いました。
研修歯科医師 O
わくだ歯科 宮城 和彦 先生 による講義
今月の勉強会は、防災訓練後にDVD視聴による研修を行いました。
唾液検査を行った上で菌数や緩衝能を数値化し、患者様ごとにレーダーチャートを作成するという方法は、非常にわかりやすく明確な根拠に基づいているため、治療を受ける側も納得しやすいように思えました。
今後需要の増加が予想される予防歯科においては、なぜ予防が大事なのかをしっかりと患者様に説明し、理解して頂くことが重要であるため、今回の講義内容は大変参考になりました。
研修歯科医師 宮原
講師:岡山大学スペシャルニーズ歯科センター
摂食・嚥下リハビリテーション部門
助教 村田 尚道 先生
11月23日に 山陽大塚歯科でお世話になっている村田尚道先生に「摂食嚥下障害の基本的な対応」について、本院の大塚歯科医院研修センター3階において研修して頂きました。
当院では訪問診療を通じて摂食嚥下障害と向き合う機会が多くなってきており、今後の高齢化社会の中でも重要な分野となってまいりました。
摂食嚥下の基本として、嚥下動作を先行期、準備期、口腔期、咽頭期、食道期の5期に分け、それぞれの機能・障害モデルの解説や実際の症例をVE(嚥下内視鏡)VF(嚥下造影検査)の動画資料と共に紹介して頂きました。VE,VFの観察項目や、スクリーニングテストに用いられる改訂水飲みテストによる診断・評価方法も併せて紹介して頂きました。
摂食嚥下機能に異常が発見された場合のアプローチについても、口腔内の治療だけではなく食環境や内容の調整、訓練の指導も必要な技術となってくるというお話が印象的でした。また、身体的部分へのケアやアプローチだけではなく、心や精神的な部分のケアの大切さについても実技指導も交えてご指導頂きました。
現在、練馬大塚歯科ではVEを積極的に行なっていますが、これを機会に本院をはじめ、高松 岡山の分院も もっと摂食嚥下に取り組んでいきたいと思います。
担当:茅先健太朗 先生
意図的再植とは、治療のため戦略的に一度抜歯してから再植する方法で、たとえば根尖病巣が大きく、通常の根管治療では治らないようなときに有効となります。
茅先先生の症例より、根充後も打診痛が消失しない患歯に対して行った意図的再植の術式について学びました。
また、瘢痕を残しにくい切開方法や、失敗した際は抜歯になることの患者説明など、術式以外にも気を配る点があることを認識しました。
担当:診療課主任 林裕之 先生
本院でも診ることの多い義歯調整について、DVDでの学習を行いました。
義歯調整の手順としては、まず痛みの除去,粘膜面の調整,咬合面の調整という順番で行えばよいと学びました。
普段の診療に活かすことのできる、貴重な体験となりました。
講 師:徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部
口腔顎顔面補綴学分野
准教授 永尾 寛 先生
11月3日 文化の日に平成29年度 第2回院内研修会が大塚歯科医院本院研修管理センター3階において開催されました。
当院の歯科医師、研修医、歯科技工士、歯科衛生士、歯科助手、職種を問わず多くの参加者が集まり、大変有意義な時間を過ごすことができました。 また、高松、山陽、練馬の分院からもサテライト会場としてテレビ会議システムで参加しました。
講演内容としては、義歯というものの基礎的な部分から実際の臨床結果に基づく知識等を盛り込んで下さり、参加者一同大変興味深く受講することができました。今回の講演により、義歯使用の患者様に対する姿勢が一歩前進したと思います。
<研修内容>
担当 吉原久美子先生 (岡山大学病院新医療研究開発センター 助教)
新しい材料の開発により歯科医療も日々進化しています。その中で、セラミックは高い審美性と安全性で、耐久性も向上してきており需要は増えています。
また、セメントやプライマーも色々な物があります。そこで最新の研究をもとに、様々な材料、接着操作を比較し、補綴物(主にセラミック)の脱離しにくい合着方法を学びました。
プライマーの種類やサンドブラストの圧の違いにより、補綴物の表面性状にはミクロの違いがあり、そのミクロの違いで接着強度は大きく異なってくるそうです。
担当 大塚登先生 (大塚歯科医院 指導担当参与)
大学の座学と違い、診療では教科書に載ってないような疑問が生まれます。
根管治療や抜歯などの技術的な事から、支台歯選択などの考え方など、ベテランの登先生に多くの質問が集まり、その1つ1つに丁寧に回答して下さいました。
日々の診療の中で、考えながら治療し、疑問を多く持つことが歯科医師としてのスキルアップになると感じました。
研修歯科医師 清水
担当 日比弓紀子 先生
一般歯科医院でみられる可能性のある口腔癌や口腔粘膜疾患について、多くの症例を交えて説明していただきました。症例の中には一見しては癌とはわからないものもあり、安易に良性とは診断せずに口腔外科などの有識者に意見をもとめることが大切だと教わりました。特に白色病変については白板症、扁平苔癬、口腔カンジダの違いについて教科書にのっているだけの知識だけでなく、実際の患者さんでどのように違いがみられるかなどを教えていただきました。
癌は誤診してしまうと命に関わる疾患なので、歯科医師として歯だけを診るのではなく口腔内全体を診るようにしなければいけないと医療従事者として改めて考えさせられました。
浸潤麻酔についてDVDを見ながら勉強しました。実際、臨床の場で浸潤麻酔をする機会はとても多く、う蝕処置をする前の麻酔で痛みをあたえてしまうとそれ以降何をしても患者さんに不快な思いをさせてしまいかねないので痛みをあまりあたえないように浸潤麻酔をする重要さを教えていただきました。
研修歯科医師 小野
<研修内容>
東京歯科大学 歯科保存学講座 古沢 成博先生のDVDで研修しました。
難治性の根尖性歯周炎に対する、水酸化カルシウム製剤(カルビタール)の有用性について学びました。
具体的な治療方法としては、カルビタールをガラス練板と金属スパチュラで練ったのち、レンツロを用いて低速回転で根管内へ挿入、2週間~1ヶ月間隔を空けて再挿入を繰り返すとよいと教わりました。
担当:三宅歯科技工士(大塚技術研究所)
デンツプライ シロナ(株)の方当院会議室に来て頂き セレックを用いたCAD/CAMの実演をして頂きました。
実際に模型を用いて口腔内光学印象,セラミック歯の削り出し,研磨までどのくらい時間がかかるのかを確認しました。 普段見ることのない機械ばかりでしたが、CAD/CAMの可能性を感じた勉強会で、貴重な体験となりました。
研修歯科医師 早川
<研修内容>
担当 診療課主任 林 裕之先生
歯科医院に来る患者さんの痛みの原因には虫歯、歯周病、外傷など様々ありますが、症状はあるものの原因となる疾患が見つからない病"MUOS(medically unexplained oral symptoms)"についてDVDを見て学びました。
MUOSは見た目でわからず、意外と頻度が高いようで、トラブルにならないためにも、MUOSとの向き合い方、対応の仕方について学ぶ必要があります。MUOSの全ての患者さんが、精神病ではないため、自分だけでできることか、それとも精神科等の他科との連携が必要な場合か、その診断基準が曖昧であり、難しいところです。
一 般的に話を長くしっかり聞く事で信頼を得る事ができそうですが、こういう場合、戦略のない傾聴は逆に妄想を膨らませ、患者さんの納得を得る事が難しくなるそうで、クローズドな質問、話を止める技術が大切らしいです。
症状の解決をする事も大切ですが、こういう場合も含め、全ての方々に私達が処方すべきは『納得と安心』という事だと再確認できました。
研修歯科医師 清水
講 師:東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科老化制御学系
口腔老化制御学講座高齢者歯科学分野
准教授 戸原 玄 先生
昨年4月 12月の研修に続き、7月2日に3回目の戸原玄先生による摂食嚥下障害に関する講習会が練馬大塚歯科医院で開催されました。
今回は 医療法人優心会の各医院(5医院)で実際に行った症例を持ち寄り、それに対する検討会形式で行われ、先生からの具体的な助言を頂きました。
訪問診療の現場では、加齢・平均寿命更新・各種疾患・投薬副作用等の要因により、口腔機能の減退’した患者様に接する機会が極めて多くなりつつあります。 この様な症例に如何に適切に対処していくか、いわば‘口腔機能向上’の為の対応が必須となる時代となりました。 訪問診療に携わる歯科医師として、口腔機能全体に視野を広げる機会を持ち続ける必要があり、今後も同様な講習・実症例を通じてスキルアップを図りたいと思います。
今回の研修会は 昨年10月にオープンした練馬大塚歯科医院にお越し頂き、練馬大塚歯科で初めて外部講師による講習会を行う事ができました。 また練馬大塚歯科で訪問診療に伺っている施設の方(施設長)もご参加いただき、有意義な時間を過ごせました。
<研修内容>
担当 浅野陽子先生(歯科麻酔認定医)
救急蘇生法2015のガイドラインの説明に沿いながら対応法を教えていただき、また、他の先生方も過去の大塚歯科医院での救命措置が必要だったときの対処の仕方や事例を説明していただき、救急措置が必要なときは起こり得ることを身に染みて感じました。 院内で緊急措置が必要になったとき、「コードブルーコードブルー」という合図を言うことを全体に共通認識を持てた勉強会にもなりました。
緊急事態のときは、慌てることは当然ではありますが、自分たちの知識でやれる処置はやる、という積極的な行動の大切さを教えていただきました。担当 豊中大塚歯科医院院長 腰替勇一郎先生
先生が研修医に、この検査を行ったときに何をしなければいけないか、など質問形式で行われました。 この検査は何のためにやっているのか、保険点数など学生時代に勉強できない内容が多くて、答えに戸惑うことも多かったですが、意識して保険の勉強をやろうと思いました。
また、訪問診療の施設でも、よく間違える医療保険と介護保険の違いも詳しく教えていただきました。
研修歯科医師 S
<研修内容>
今月の勉強会の内容は摂食嚥下でした。
摂食嚥下については国家試験では勉強したものの、大学では講座がなくて手薄になっている分野です。
VFの静止画は見たことはありましたが、動画で実際に使っているところは初めて見ました。
いつ誤嚥が起こったのが、どこに誤嚥が起こっているのかなど見るべきところが多く、はじめはあまりよくわからなかったのですが、 先生がわかりやすく説明してく下さり、なんとなくわかった気がします。 ただ、自分で判断できるようになるのはまだまだ先になりそうです・・・。
これからの高齢化社会で、ますます高齢者歯科・摂食嚥下診断の必要性が高まっていくと思うと、まだまだ勉強していくことがあるのだなと再確認させられ、頑張っていこうと思いました。
研修歯科医師 岡谷先生より
<研修内容>
29年度初めての一斉勉強会です。
毎月第一月曜日にしていますが、今回は5日に法人最大の行事である「キックオフ」の為 第2月曜(11:30〜12:30)に行われました。
月1回の一斉勉強会は歯科医師、歯科衛生士、歯科助手、歯科技工士、事務受付、管理部とそれぞれの部署ごとに分かれて勉強、研修しています。
歯科医師は 毎回昼食を取りながら、13:30までの2時間勉強会をしています。
今回は研修歯科医師5名もはいりましたので、先生方1人ひとりの自己紹介と研修歯科医師に向けたアドバイス 意見交換だけとなりました。
また高松、岡山、山陽、練馬の分院は それぞれテレビ会議システムで参加しました。
今年初めて当院一斉勉強会に参加した研修歯科医師の感想です。
研修医と各先生方の自己紹介でした。
研修医は自己紹介とそれぞれが今後の歯科医師としての抱負を述べさせて頂きました。
分院の先生方はテレビ会議を使って参加されていました。
各先生方からは自己紹介に加えて、私たち研修医に向けてどう研修に望めばよいのか、どう行動すればよいのかなどの貴重なアドバイスをして下さいました。
まだ研修が始まったばかりで、わからないことも多いですが、先生方の指導のもと頑張っていきたいと思います。
臨床研修医 小野
<研修内容>
全額的な矯正とは違い移動させたい歯ののみを目的に応じて移動させる事で局所的な歯列不正を改善出来る事を学びました。
大城先生自身の勉強の成果を発表していだきました。
支台築造が根管治療の一部で歯冠補綴の成否が 治療の成否に関わる事、歯科材料の選択について教えていただきました。
気管挿管は最も適切な気道確保の方法とされているが食道挿管などのリスクが高い処置とされているので実技においては多くの訓練をしていく必要性があると感じました。