院内研修

大塚歯科医院では、最新の歯科治療を学ぶために院内研修を行い、
歯科医師・歯科衛生士など職域を超えて知識を共有し、医院全体のレベルアップを図っています。


12月勉強会 (12月7日)
<DVD研修>

『オーラルフレイル対策を見据えた口内フローラの全身への影響
     〜科学的根拠を伴った改善対策〜』
 昭和大学歯学部スペシャルニーズ口腔医学講座
 口腔衛生学部門教授 弘中祥司先生

高齢化に伴い注目されるオーラルフレイルや口腔機能低下症は可逆的なこともあり、特に口腔機能低下症の徴候とされる「口腔衛生状態の不良」は、歯科医院がその改善に向けて取り組む課題の1つです。フローラ解析によって高齢者では、より口内細菌叢と腸内細菌叢とが類似している傾向があるということが分かっているそうです。つまり、口腔内の状態が全身の健康に関わっているということであります。唾液などの外分泌液に含まれるLF(ラクトフェリン)・LPO(ラクトパーオキシダーゼ)には抗菌作用・酵素阻害作用などがあり、カンジダ菌に対する殺菌効果が期待でき、口臭を予防するだけでなくグラム陰性菌を減少させることができます。これによって、口腔内の歯周病菌を減らし、無害な常在菌の割合を増やすことで口内のみでなく全身を健康へと導くことが期待できます。加齢により唾液の分泌は生理的に減少していきます。これを改善することは、口腔内の衛生状態の改善にとどまらず、全身状態の改善にも関与するということを関連づけて、唾液分泌の重要性を改めて感じ、これから乾燥の進む季節、来院される方にも呼びかけていけるようにしたいと思います。

研修歯科医師 中谷


11月勉強会(11月8日)
<研修内容>

1、『超高齢化社会を生き抜く』 君 賢司(きみ けんじ)先生

現在における歯科領域の殆どが外科的処置であるのに対し、君先生は今後の超高齢化社会において、内科的診断の重要性をお話されていました。
教科書的な知識からでは 真っ先に亜鉛欠乏を連想する味覚異常、鉄欠乏性貧血やカンジダ症を想起する舌痛ですが、実際に検査と治療を重ねてきた君先生によると、それらの症状と病態は必ずしも一致しないということでした。
また、亜鉛、鉄、カンジダの他にも ビタミンB2やビタミンB12などの要素が複雑に関与しているため、先生は舌の所見にかかわらず、これらを必ず検査して診断を行うとのことでした。
私が過去に関わった方の中にも味覚障害があるものの原因不明で改善がみられない方もおりました。そのような場合、多くが心因性のものと片付けられてしまいますが、実際には気づかれていない因子が隠れている可能性があるのだと知りました。
粘膜所見やスプーンネイルなどの特徴的所見を再度確認して見落としの無いようにするとともに、血中の栄養素などの内科的所見を視野に入れ、いざというときに役立つようにしていきたいと思います。

2、『咬合再構成を再考する』 筒井照子先生

筒井先生は、矯正の知識を元に咬合再構成を行いながら、患者の咬合の崩壊に影響する習癖や因子を考え、その原因を一つずつ修正・治療していくことで、結果として少ない侵襲・補綴を行わない形で、咬合の健常化に向かわせることができるということを示して下さいました。咬合の再構成を考えるとき、不用意に強制的な咬合関係を付与することが、逆に患者様の歯列や身体の歪みを悪化させていってしまうということも示されていました。
歯科医師として、ただ一本の歯に集中して治療を行っていては、全顎的な咬合を崩壊させてしまうかも知れないということに気づき、もっと患者様自身の行動や習慣といった大きな枠組みで全体を捉えながら患者と向き合っていくことが大切だと思いました。

研修歯科医師 尾﨑亜弓


10月勉強会(10月5日)
<DVD研修>

『歯の治療の基本 歯内療法〜根管拡大・形成と根管充填〜』
 大阪府開業 木ノ本喜史先生

歯内療法は歯を保存する上で大切な処置の1つであり、私のような新米歯科医師にとっては最初の壁の1つでもあるように思います。感染根管治療は、再発しないで完治する確率は日本において6〜7割程とも言われています。そこで、成功率をあげる重要なポイントとしては、根管の解剖学的形態を破壊しないことと感染を完全に除去することであります。特に感染の完全除去については、髄腔開拡時の軟化象牙質除去し、根管内はファイル・リーマーで機械的に、また次亜塩素酸ナトリウム水溶液とEDTAの併用で化学的に感染物質を除去することが求められます。超音波による根管壁の切削、バブリングによる側枝の洗浄も最近では注目されています。また完全に感染物を除去できても治療中や治療後に感染する可能性もあるので、根管の乾燥に綿栓ではなくペーパーポイントを使うことや緊密な根管充填などにも気をつける必要があると学びました。今回学んだことを、今後は反復練習と熟考して身につけていきたいと思いました。

研修歯科医師 中谷


9月勉強会(9月7日)
<DVD研修>

1、『非経口栄養摂取者の粘膜処置について』 阪口英夫先生

経口摂取ができなくなった患者様の中には、口蓋に剥離性上皮膜が付着すること、その上皮膜を除去する必要性やメリット、その術式について学んだ。
様々な全身疾患や口腔機能のフレイル(廃用化)によって経口摂取が困難となり、経管栄養でしか栄養摂取ができなくなると、剥離性上皮膜の付着を口腔内で認めるようになります。これらの種類や鑑別診断、粘膜処置の具体的な方法などを広く学ぶことは、研修生活における日々の訪問診療で目の当たりにしてきた非経口摂取患者様の口腔内の状態に関して、多角的な理解が深まり、いかにこの処置が必要で重要であるかについても分かりやすく説明を行えるようになりました。

2、『CAD/CAM冠 成功への秘訣 #3,4』末瀬一彦先生

この9月から保険診療でのCAD/CAM冠の前歯への適応拡大によって、今まで以上に我々はCAD/CAM冠を取り扱う機会が増えると予想されます。そこで改めて基本に立ち返りCAD/CAM冠作製時に起こりうるトラブルや注意すべき事項(適応症、支台歯形成時の形態、接着操作、禁忌傾向など)を学んだ。
機械によるスキャンにおいて、滑らかで明瞭なマージンと外形線をもたせた支台歯形成は非常に重要です。他にも、冠の破折を防止するためには十分かつ均一なクリアランス確保が必要です。より強固な接着性を得るためには、装着前の冠内面へのサンドブラスト処理とシランカップリング剤塗布、またドライヤーによる温風での加熱処理などの様々な工夫が有用であるということが、接着力向上を数値的に示してあって、より実感をもって学ぶことができました。
昨今の金属材料価格の高騰もあり、こうしたメタルフリー素材の保険適応は、患者様だけではなく、我々歯科医師にとってもありがたい部分がある話題だと感じます。しかし、保険適応になったとは言っても、全てのケースでこれが適応できるとは限りません。ブラキシズム(歯軋り)や咬合高径の不足など、不適応症例があるということを念頭に置いて、これを希望された患者様に対して何でも対応するのではなく、この治療法の適切な説明を行い、その方・その歯に応じて、「できる・できない」を理解してもらえる説明を心がけることがまず重要だと感じました。何事も新しい技術にばかり目を向けず、その仕組みをしっかりと理解することが、技術を生かすことにつながるのだと思いました。

研修歯科医師 尾﨑


8月勉強会(8月3日)
<DVD研修>

『歯科診療における緊急時の対応』
         岡山大学病院歯科麻酔科 宮脇卓也先生

超高齢社会の今、様々な全身疾患を合併した患者様が増加しています。こうした患者様へ歯科治療を提供する場合、たとえ些細な処置であったとしても、その際のストレスが原因で患者様の状態が急変することがしばしばあります。こうしたときに見られる様々な変化について、それぞれの状況に応じていかに早急かつ適切な対応が取れるかは、命に関わってくることもある為、とても重要です。とりわけ心肺停止については、患者様の状態をしっかりと把握し、救急隊の到着までに一次救命処置(BLS)の実施など、可能な限りの救命処置ができることは絶対不可欠となります。歯科医療といえど、一次救命処置(BLS)の知識や技術の習得は肝要だと感じました。学生から歯科医師となったことで、「スピーディな治療ができるようになりたい」「様々な分野の技術を習得したい」など、歯科治療に必要なことりに目が行きがちになっていた自分に、歯科医師も医療人の1人であるということを再認識させられ、何を学ぶべきなのかということを気付かされた講習でした。

研修歯科医師 中谷


7月勉強会(7月6日)
<DVD講習>

1、『関節円板前方転移を伴う顎関節症と咬合性外傷』
                      内田剛也先生

今回の講習では、不正咬合によっておこる様々な問題、顎関節の構造、顎関節症のメカニズムと症状をふまえ、特に非復位性関節円板転移を伴う症例の特徴と治療について学びました。
顎関節症による疼痛や開口量の制限だけでなく、習慣性咀嚼側でおこる咬合性外傷、知覚過敏、歯の外傷、歯周病の進行などの副次的問題があることや、マニュピレーション法による顎関節復位とスプリントによる顎関節症再発防止だけでなく犬歯誘導や咬合面へのガイド形成によって咬合運動の安定化を図るなど、浅くぼんやりとしていた顎関節症の知識が改めて深まり肉付けされるのを感じました。

2、『超高齢社会を支える有床義歯治療#2~4』
                   水口俊介先生

上下顎義歯の筋圧形成の手順に沿って、義歯の安定に重要なポイントを丁寧に学びました。
どの部位も封鎖性や義歯の安定に必要であり、一つ一つの機能や形状をおろそかにしてはいけないと感じました。
診療現場においても、義歯が不安定で使いづらく困っている方、義歯使用時に疼痛があり困っている方にたくさん遭遇します。それぞれに様々な問題が絡んでのことだと思います。今回の講習で学んだポイントを何度も読み返し、口の中と義歯におこる問題との知識を関連させ、義歯印象採得や義歯の調整に役立てていきたいと思います。


6月勉強会(6月8日)
<DVD研修>

1、『口腔がん検出の基本知識』  石垣佳希先生

超高齢社会の現在、口腔粘膜疾患に遭遇する機会は少なくはありません。口腔がんの早期発見はかかりつけ歯科医院の役割の1つですが、口腔潜在的悪性疾患との鑑別は容易なものではありません。口腔がんの特徴としては硬結や不整形、痛みの乏しさなどがあり、視診・触診・口腔内診査が重要となります。また予防という面では禁煙指導などリスク因子に対するアプローチもかかりつけ歯科医院の重要な役割となってくるでしょう。

2、『感染予防対策』  長尾徹先生 

“感染症”と一言で言ってもコロナウイルスや肝炎ウイルス、多剤耐性菌など原因物質は様々で、また空気感染や接触感染など感染経路も様々です。これらの予防策としては、病原体の除去・感染経路の遮断・宿主の抵抗力を高めることが考えられます。スタンダードプレコーションを念頭に、手指衛生や清拭・防護具着用を徹底して、歯科治療の際の感染や院内における流行の予防に今一度身を引き締める必要があると感じました。

歯科医師 中谷祥太


2月勉強会(2月3日)
<DVD研修>

①Removable Partial Dentureの基礎と臨床     飯沼 学  先生

②根管治療時に認められる「白い石灰化物」の正体と臨床症例
   〜ビタペックスの効果的な除去方法〜    丸森 史朗 先生

今回のDVDの内容は
『パーシャルデンチャー成功のための臨床基準、パーシャルデンチャーの構成要素、レスト設定のための基本原則、ガイドプレーン設定の基本原則、 PDの設計、広義と狭義のマウスプレパレーション、理想的なレストの形態 人工歯の摩耗への配慮 患者概要 初診時デンタルX線 治療における問題点 治療における問題点 最終印象、術前・術後 P.Dにインプラントを応用する際の留意点 まとめ、部分床義歯(部分入れ歯)の設計決定における考え方と応用について』以上でした。

日々の臨床において、噛み合わせや残存歯の状態・歯数によって部分床義歯の設計に悩まされる場面がしばしばあります。学んできた知識と経験をもとに考え・決定するのですが、時にはどうしていいものかとベテラン技工士さんの経験・見方に基づいた助言を頂き、患者様のご要望に応えられるものを提供できるように努めています。

当然、歯科医師の考え方が基準となる為、そこにはより正確な知識が要求されますので、日々の勉強を怠らないことは大切です。しかし、経験の部分はやはり積み重ねになりますので、先輩Drや職種を越えての意見交換も重要です。今後も患者様のご要望に少しでも近づけられることを大切に励みたいと思います

歯科医師 芳地


1月勉強会(1月6日)
<研修内容>

オンライン動画講習

1,GPの為の感染根管治療           北條 弘明先生

前半は、感染根管治療について学びました。感染根管治療後の歯は、予後が様々です。しかし、根管形態の保持、根尖病巣の有無などを観察し歯根の状態を把握する“選球眼”を持つことが日々の臨床における感染根管処置の成功の秘訣であることを学びました。また、大臼歯部では、近心投影法により根管の形態をきちんと把握することは、感染根管治療においては、非常に有用であることを知りました。

2,Vital Pulp Therapy(VPT)現状とその未来   伊藤 創平先生

後半は、生活歯髄療法(以下VPT)について学びました。まず、統計学的にVPTの予後は非常に高いことを知りました。次に実際の症例を通じて、どのような場合にVPTを適応すべきなのかを学びました。露髄した際の血液の色が赤黒くなく、出血してから止血するまでの時間(2分以内)であれば、高確率で歯髄が温存できるということを知りました。

今回の勉強会は、主に根管治療について学びました。日々の臨床において根管処置は、避けては通れない治療なので、非常に勉強になりました。また、後半は、症例のみでなく統計学的な話もあり、EBMの重要性を改めて感じました。

歯科医師 山本 剛士


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