11月勉強会「オパールエッセンスBOOSTによるオフィスホワイトニング」

講師:ウルトラデントジャパン株式会社 近藤 潤一様

今月、当院はホワイトニング材のスキルアップを目指し、インストラクターを招いて実習を行いました。これまでホームホワイトニングのみを提供していましたが、ホワイトニングに対する一般的な意識の高まりを受けて、オフィスホワイトニングを導入することにしました。

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの主な違いは、ホワイトニング効果をもたらす過酸化水素の濃度にあります。ホームホワイトニングに使われるものは低濃度で、効果が現れるまでに時間がかかります。一方、オフィスホワイトニングで使用されるものは35%の高濃度で、一度の来院で効果が得られます。しかし、この高濃度の過酸化水素はリスクを伴うため、医療機関でのみ使用が許可されています。

オフィスホワイトニングでは、軟組織(歯肉、唇、頬、口蓋の粘膜、舌など)にジェルが付着しないよう、特殊な材料で保護します。専用のジェルを塗布し、光照射によって反応を促進させます。この反応で過酸化水素が酸素と水に分解し、発生した酸素がエナメル質の表面の有機物に作用して色素を分解します。

「短時間で歯が白くなる」というメリットがありますが、注意すべき点やホームホワイトニングの劣る点もあります。ホワイトニングでは、歯の表面の保護膜が剥がれ、知覚過敏の原因となることがあります。これに対処するためには、術前後に専用の知覚過敏抑制剤を使用します。また、ホームホワイトニングに比べて白さの持続期間が短いとされています。高濃度の薬剤を使用するこの手法は歯科医院でのみ可能ですが、効果は大きいです。

これらの情報を踏まえた上で、当院では患者様一人ひとりのニーズやライフスタイルに合わせた最適なご提案をさせていただきます。もちろん、まずはお口の健康が第一です。ホワイトニングをご検討の際には、初めに現在のお口の状態を詳細に診査させていただき、その結果に基づいて、最適なホワイトニングプランについてご相談させていただきます。

ぜひ、ご検討いただければ幸いです。

研修歯科医師 朱 孔暉