8月勉強会「顎骨骨髄炎・骨壊死について」

〈web動画研修〉顎骨骨髄炎・骨髄壊死

歯周組織に生じる悪性腫瘍〜歯肉癌と顎骨中心性癌

講師:廣田 誠

今月の勉強会では、Web動画を通じて「顎骨骨髄炎・骨壊死」や「歯肉癌・顎骨中心性癌」といった、日常診療でも注意が必要な疾患について学びました。

<顎骨骨髄炎・骨壊死について>

虫歯や歯周病が進行し、顎の骨にまで細菌が感染すると「顎骨骨髄炎」となります。特に、骨粗鬆症の薬(BP製剤)や免疫抑制剤の使用中の方はリスクが高く、進行すると骨が壊死してしまうこともあります。訪問診療では口腔ケアが不十分な方も多く、早期に気づくのが難しい場合もありますが、「もしかして?」という意識を持つことが早期発見につながると学びました。

<歯肉癌について>

舌癌に次いで多いとされるのが歯肉癌です。特に、飲酒や喫煙によって発症リスクが大きく高まるとされています。口内炎などとの見分けがつきにくく、発見が遅れることもあるため、日ごろから典型的な所見や症例に触れておくことが重要です。

歯科研修医 上羅 孝高